第59号 (平成19年12月5日)
『思い通りにならない』

 若山牧水が「しづやかに 今はなりとおもうとき ことおこるなり吾のくらしに」と歌われた。牧水が貧しさと病に悩まされ波瀾万丈の人生を四十四歳の若さで閉じている。
 「人生は苦なり」とはお釈迦様の言葉だが、将に思い通りにならないものである。
望みが叶わない事やさらに、不時の不幸事に会う事にも悩まされるのである。
 お釈迦様は「有田憂田 有宅憂宅(ううでんううでん ううたくううたく)」と説かれるように恋愛をしては恋愛に悩まされ、事業を興せば又悩まされる。人は「これは運命だから仕方がない」と口にするわけだが、仏教の上からだとこれを業(ごう)と言うのである。俗に申せば「自分は業が深い」とか「あの人は業な人だ」と言うのである。運命と業の違いは、運命は「人の一生は全て生まれた時から決まっていてどうすることもできないものだ」と言い、業は「自分が今受けている苦しみは自分の蒔いた因が今現れている」と責任の全てが我が身の上に現れているとする立場に立っているのである。
 自業自得というのが、将に自分の蒔いた種は自分で刈り取るしかないと諦めねばならない。この言葉を詳しく視ると「あきらかにみる」ことで仏教で言う諦めることである。良きに恵まれれば心から喜び、苦しみに悩まされるとひとり懺悔するのである。
 宗祖聖人(親鸞)の人生は一生不仕合わせの連続であった。幼くして父母に別れ、壮年にして流罪流浪の人となり、六十を越えて妻子と別れ京に帰られた。そこには棲む家もなく、娘を頼って秘かに暮らされていたという。長男善鸞さんを勘当しなければならない悲劇の中の九十歳の生涯を「もったいない」と思うこの頃である。宗祖が生き抜いた九十年の思いは将に「お念仏申さるべし」であったに違いない。

第三世坊守逝去
慧林寺第三世坊守
 法名 光雲院釋尼妙道
 俗名 羽部 道 儀
 平成十九年十一月八日安養の浄土へ遷化されました。
 行年八十六歳でした。

 前坊守は、慧林寺第三世住職 羽部大照師のもとに嫁がれ、戦後混乱の中、荒廃した青少年の心を憂い、日曜学校を開校、紙芝居や仏教音楽などを駆使して活動されました。
 この時参加した方がこの頃の様子を「忘れられない思い出です。終わるとコッペパンと牛乳が配られ、とても美味しかったことを忘れられません」と語った。
 又、門徒の子女のために、茶道、華道が週一日開かれました。これは女性のための嗜みをと率先して実施されました。
 昭和四十年頃には、老朽化した座敷をコンクリート造の門徒会館が建設されるにあたり、先代住職を補佐して見事に完成されました。
 しかし、昭和四十七年五月十二日、先住職が急逝されると、悲しみの中にも現住職を補佐して慧林寺寺門興隆に尽力されました。
 前坊守はご門徒の方々と楽しい交流を通じて親鸞聖人のみ教えを自らも信じ、ご門徒皆様にも喜んで戴くことを信条に坊守道を邁進されました。
 いつも、一番前で座って聴聞されている姿が今でもわすれられません。

平成二十年度年回法要表

回・忌

死亡年
回・忌
死亡年
1周忌
3回忌
7回忌
13回忌
17回忌
平成19年(2007年)
平成18年(2006年)
平成14年(2002年)
平成8年(1996年)
平成4年(1992年)
(23回忌)
25回忌
(27回忌)
33回忌
50回忌
昭和61年(1986年)
昭和59年(1984年)
昭和57年(1982年)
昭和51年(1976年)
昭和34年(1959年)

上の表は平成20年度の年回法要に当たる死亡年を表したものです。
年回法要は祥月命日か、それより早目にお勤めするのが一般的です。亡き人のご恩を偲ぶとともに、家族、親類が仏前に集い仏縁を深めて、仏法の教えを聞いてほしいとの亡き人のこころに応えるものとして、年回法要はあるのです。
平成20年度に年回法要に当たる御檀家様には別紙にて御案内致します。
 
 ◎今年も残りあとわずかとなり、恒例の除夜の鐘が目前にせまってきました。例年好評のそば、綿菓子、甘酒も今年も充分用意させて頂いておりますので、ぜひ、ご賞味下さい。予定では12月31日、午後11時45分頃、御住職の第一打に続き、お並びになられた御門徒様から、順番に鐘を打ちます。夜空に響く鐘の音に、過ぎし一年の思いと来年の希望が交錯する清らかな瞬間であります。本堂の方では修正会が午前0時15分頃に新年勤行がとり行われます。是非、一人でも多くの御門徒様とご一緒に新年をお迎えしたいものです。
予定
12
9
定例法座(内藤則雄師)
10
定例法座(内藤則雄師)
25
おみがき(午前9時より)
婦人会定例法座(御住職)
31
除夜の鐘(23時45分頃)
1
1
修正会(初詣り)(0時15分頃)
9
初定例法座(九日のみ午前11時より)
新年交礼会(午後1時より)
10
定例法座
25
婦人会定例法座(御住職)
2
9
定例法座(械塚智博師)
10
定例法座(械塚智博師)
25
婦人会定例法座(未定)

定例法座は午後1時より始まります。但し1月9日は新年交例会の為、午前11時より始まります。

◎来る、平成20年1月9日午後1時より、慧林寺一階ホールにて、新年交礼会を予定しております。美味なる食事と新年らしい民謡や、豪華な賞品が当たるビンゴゲームやカラオケなど、今から待ち遠しいとの評判です。
 尚、当日は午前11時から初の定例のお参りがあります。ご聴聞下さい。
  会費 3,000円
準備の都合上、12月末日までお寺の方へご連絡下さいますようお願いします。
 会費は、お申し込み時に納入して下さい。皆様の参加をお待ちしております。
新年恒例会についてのお問い合せはこちらから

◎去る10月30日、平成19年度慧林寺婦人会報恩講並びに物故会員追悼法要が厳修されました。宗祖親鸞聖人の御遺徳感謝申し上げます。又逝去された朋友を偲び御焼香させて戴きました。御住職の御法話後、総会に移り、決算報告、監査報告に続き次年度の活動予定など報告がありました。

活 動 予 定
 平成二十年六月十四日 全道婦人大会 於量徳寺
 平成二十年十一月二十八日 全国婦人大会 於東本願寺

 小樽量徳寺様は平成二十年度に開教百五十周年を迎えられ、記念法要が六月十三日に、翌十四日に全道婦人大会が開催されます。(詳細については次号でお知らせします)
 本山で開催される全国婦人大会へは二泊三日の本山団体参拝を企画致します。
婦人会から助成金があり、皆様の参加をお待ちしています。
 平成二十年度婦人会主催の日帰りレクレーションは中止させていただきます。
◎さくら
「さくら」冬号は12月20日頃の発刊予定になっております。お寺に届きましてから、役員・お寺さんの協力を得て配ります。お手元に届きます迄時間がかかりますがご了承下さい。
婦人会にお入り下さい
 婦人会費 年2,500円(年4回 小冊子配布)
※新会員の参加をお待ち申し上げます。

声明講習
 毎月一回声明の練習も平成17年4月よりそろそろ四年目を迎えるところです。
 有志が集まり来年3月27日、ご本山に於て御得度を受式する予定です。より一層の練習に力を入れてゆきたいところです。
 練習予定
  午前十一時より(12月25日のみ午前11時半から)
 12月10日(月) 25日(火)
  1月10日(木) 25日(金)
  2月25日(月)(最終練習日)
※尚、得度試験は慧林寺に於いて2月26日(火)を予定しております
御檀家の皆様には厳しい経済状況の中、お寺の健全運営にご理解を頂き、御協力賜り誠に有り難うございました。次年度(平成20年)の維持費は 年 9,000円 となっております。毎月のお参りにお伺いしてます御檀家には、1ヶ月毎の納入か、年一回の納入か御都合のよい方法でご協力下さい。外に地区委員が集金にお伺いする御檀家、又、僧侶にも役員も伺っていない御檀家には郵便振替用紙を3月のお便りに同封致します。御都合がよい方法で又御都合がよい時にご納入下さいますようお願い申し上げます。尚、平成20年度維持費・納骨堂管理費、未納の方には再度郵便振替用紙を同封致しました。恐れ入りますが今年度中にご納入下さいますようお願い申し上げます。

○年末年始の休み
12月29日から1月4日まで、月参りは休ませて戴きます。休み期間中の月参りの御門徒には繰り上げてお参りさせて戴きます。尚、祥月、年忌法要等の臨時法要にはお伺いします。
○おみがきのお手伝い12月25日(火)午前9時より
年末のお忙しい中、恐縮ですがおみがき等のお手伝いをお願いします。又、その後午後1時より婦人会定例法座もございます。

 11月8日、12日の両日、天候の悪い中、お寺の雪囲いがお世話役のお手伝いを戴き実施されました。寒く雨の降る中立派に又奇麗に冬支度が出来上がりました。
 参加の皆様に心から感謝と御礼を申し上げます。本当に有り難うございました。

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